糖尿病は、血液の中の糖(血糖)が高い状態が多くなる病気です。進行すると尿の中にも糖分が含まれるようになるため糖尿病と言われています。血糖を下げる働きをする「インスリン」というホルモンがうまく作用しないことが原因で起こります。
糖尿病には大きく分けて2つの種類があります。1型糖尿病は、体の中でインスリンがほとんど作られなくなる病気で、若い方に多く見られます。2型糖尿病は、食べすぎや運動不足、肥満などが原因でインスリンの働きが悪くなり起こります。年齢と共に多くなります。
糖尿病になると、のどが渇きやすくなったり、トイレの回数が増えたり、体がだるくなったりします。ただ、初めは症状がほとんどなく、健康診断で初めて指摘されることが多い病気です。そのまま放っておくと、目が見えにくくなったり、腎臓が悪くなったり、心臓の病気につながることもあります。
糖尿病を防ぐためにはバランスの良い食事をとり、適度に運動することが大切です。糖尿病と診断されても、正しく向き合うことで健康な生活を続けることができます。薬は飲み薬と注射薬があります。飲み薬には血糖を下げるインスリンの分泌を助けるものや、糖の吸収を抑えるものなどがあります。注射薬はインスリンや、GLP-1受容体作動薬という血糖値を下げながら食欲を抑える効果を持つ薬もあり、症状に応じて使い分けます。
当院では糖尿病の予防、検査、生活指導、飲み薬と注射薬による治療を行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。